| カリキュラム③ プロジェクト学習 |
| プロジェクト学習では、問題解決能力を身に付けることを目的とします。 個人またはグループで取り組みます。 1週間に1回(80分×1コマ)、または2回(80分×2コマ)行ないます。 |
| (3) プロジェクト学習の取組事例 |
| テーマ:「交通信号」 (2004年3学期) |
| 5年生のYくんは、人前に出てみんなを笑わせることが大好きで、根はすっごく真面目で興味を持ったことにはドンドン打ち込む男の子です。 3学期のプロジェクト学習のテーマに、彼は「交通信号」を選びました。 |
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インターネットで調べることが大得意の彼は、自分で“信号のページ”を探してきて、熟読していました。パソコンが好きなので、始めのうちは、信号の絵をペイントで描いたり、信号の動きをワードで書いていました。 そんな中、これぞプロジェクト学習の真髄と思えることがありました。毎朝六甲山のびのびロッジへバスで移動しているのですが、たまたま彼の横に座った時、バスが止まる度に身を乗り出して信号を観察していたのです。そして「あれは、どこの会社で作られたか知ってる?」と私に質問しました。信号に興味を持っても、信号の製作会社までは興味を持つとは思っていなかったし、信号機自体に種類があって、製作会社が違うことを私は全然知りませんでした。確かによく見てみると、信号といえども形や色が微妙に違うのです。好きだからこそ、ドンドン調べたくなる、そしてもっと興味がわく。これってすごいことだと思いませんか? この彼の興味を生かして身近なところで他の子にも興味を持ってもらえる発表を、と思って、「信号の写真を撮りに行く?」と提案してみました。すると「行きたい」というので、撮影に出かけました。それが左の写真です。7~8箇所で撮った写真を使って展示物を作りました。「どこの会社で作られたでしょう」とクイズ形式にして、見てもらうための工夫をしていました。 |
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| ちょうど発表会でプロジェクターが使えるようになったので、彼のパソコン好きを活かして、もっとわかりやすい資料作りができるのではないかと思い、「パワーポイントを使ってみたら?」と提案してみました。 最初は乗り気ではなかったのですが、中学生の子がパワーポイントを使って遊んでいたのをじっと見ていて彼は自分でも使い始めました。こちらが使い方を教えたわけではないのに自分で使い方を学んで、資料作りに励みました。 「試行錯誤する」ことに恐怖感やとまどいがないので、未知の世界に足を踏み入れることをこわがらず、そこから自分で学ぶ力がついています。そこは安心して見ていました。 |
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| 発表会では、プロジェクターに資料を写して見せながら、堂々とした話しぶりでした。インターネットで調べた、変わった動きをする信号を、パワーポイントの資料で動きを表しながら、たくさん紹介していました。資料がわかりやすくなったので、観客の保護者や友達からは、「すごいね!」や「よくわかったよ」と絶賛する声がたくさん聞こえてきました。 |
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| プロジェクト学習は興味を持ったことを調べ、まとめることで、じっくりと深く追求することができます。「知りたい!」と思って自分で苦労して得た知識は、これからの彼らの糧になることは間違いないでしょうし、「みんなに知ってほしい!」と思って人に伝える練習が小学生のうちからできるというのは、これから役立つことだと思います。発表に関しては回を重ねるごとに、それぞれのペースでどんどんレベルアップしています。 ナビゲータは子どもたちの興味に沿って自分で調べられるようにアドバイスをし、発表という形にもっていくために選択肢を示すなど、手助けをしています。今回のパワーポイントや信号撮影はその一つで、こちらがちょっとヒントを出すと、それだけでもう子どもたちはどんどん進んでいきます。毎回どんなテーマが出てくるか、どんな発表になるのかが、とても楽しみです。 |