ラーンネットBlog

身近に感じたノーマライゼーション ~「知り合う」中から自然に感じられるものがある!(ラーンネット通信11月号より)

9月から10月にわたって、中学生クラスでは、テーマ学習「福祉」に取り組みました。

現在の日本は、「少子高齢社会」。又、日本の人口の4人に1人が65歳以上のお年寄りとあって、超高齢社会となっています。このような背景の中で生きていく子ども達に「お年寄りのことに関心を持ってほしいな。」と考え、高齢者施設オリンピア兵庫に見学実習に行かせて頂きました。こちらでは、高齢者の方々が生き生き暮らせる生活を実現されており、子ども達もその中で自分の得意技を披露し、主体的に交流させて頂きました。子ども達のそこでの大きな学びを紹介します。

 

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ぼくがピアノを弾いていると、「へたくそ!」という声が聞こえてきてびっくりしました。でも、すぐスタッフの方が、側に駆け寄り「すごいね!」というとその声は、聞こえなくなりました。初めて知った「認知症の方の表現の仕方」でした。きちんと理解している方が側にいるとその方も一緒にコンサートに参加してもらえる。僕は、ここから、認知症という病気について関心を持ち、その方達のことをもっと知りたいなと思いました。(H.T 11月にロッジで行われた探究シェアリングにて)

 

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描くことの好きな方が、私の描いた10月のカレンダーの絵を素敵に色付けして下さいました。お年寄りの方も、このように特技を活かしてどんどん活躍していく社会になればいいなと思います。自分のお店を開かれるとか、地域でボランティア活動して頂くとか、私たちに色んなことを教えてもらえたらと思います。(S.Y オリンピア兵庫にて)

 

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K君と一緒に、二人の将棋名人さんと対局させて頂きました。どちらもとっても強くて、すぐに勝負がついてしまいました。一人の方は、パソコンも使われると聞き驚きました。この時僕は、「高齢だからといってバカにしてはいけないな。」ということを強く思いました。(Y.T オリンピア兵庫にて)

 

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割りばし鉄砲を作ったり、紙コップでの紙工作をしました。初め、「上手に教えないといけない」「完璧に作らないといけない」と、とても緊張していましたが、今思うと、そんなことより工作を通して、皆さんの面白い発想や面白いお話を聞かせてもらえたことが何よりも楽しかったです。お話をすることで、その人一人一人を知ることができました。(T.Y オリンピア兵庫にて)

 

次に、子ども達は、地域に開かれた重度知的障がい者特定非営利活動法人「コーナス」へと向かいました。そこにあったのは、とびきり明るい利用者の方々の声と笑顔でした。「こんにちは!」「いらっしゃい!」とお出迎えしてくれるその雰囲気に皆ほっと肩をなで下ろし、いっぺんにリラックスしてしまうのでした。そして、そこには、この地で生まれ育った、世界に羽ばたく芸術家がおられたのです。その作品に魅せられ、彼らのことをもっとよく知りたい!と自ら名乗りを上げて、再度実習に向かう子ども達も出てきました。そこで掴んだものは・・・

 

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僕は今まで、障がいを持つ方に何かを生産する力はないと思っていました。しかし、コーナスの皆さんと出会って、大きく考えが変わりました。皆さんには、私たちにはないパワーを秘めています。その一つとして絵の才能です。僕はあの絵を観てすごく感動しました。皆さんの心は、まるで生まれたての赤ん坊の様に純粋です。僕は、その心がすごく大好きです。(M.M オリンピア兵庫にて)

 

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僕は、今まで知的障がい者の方は、地域でやっていくことはできないと思っていました。しかし、2度の実習で必ずしもそうでないことが分かりました。自分がコーナスを尋ねたら普通に出迎えてくれただけでなく、帰る時も「また会いましょう!」「来てくれてありがとう!」と言葉をかけてくれました。その中で僕自身が、知的障がい者の人達とも一緒に同じ地域の中でやっていけるのではないかと思えるようになりました。(U.K オリンピア兵庫にて)

 

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私は、吉岡洋子さんの研究講演から福祉先進国スウェーデンの福祉について知りました。その中で、「ノーマライゼーション」という誰もが普通の環境で生活する考えが頭に残りました。このテーマで、高齢者や障がい者の方々とふれあいました。今まで、あまり関わりを持ったことがなかったので、最初は、すごく緊張してました。だけど会って話して、相手を知るうちにだんだん違和感が無くなり普通に接する事が出来ました。これがノーマライゼーションの始まりなのかな・・と感じました。(Y.J オリンピア兵庫にて)

 

私の家の周りには、お年寄りがたくさん住んでおられます。近くに100段近くの階段を上り下りしないと買い物に行けない場所があり、少しでも荷物を持ってあげられたらと思っています。こういったちょっとした手伝いをしてくれる人が近くにいたら、お年寄りの方も暮らしやすくなるんじゃないかな・・。私は、こういうところから私のノーマライゼーション活動を始めていきたいです。(T.A)

 

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色んな人と出会い、子ども達の視野はぐんと広くなりました。年齢の違い・障がいの有無。自分は、色んな人と、この社会の中にいるのだと。そして、その社会を作っていくのは自分自身なのだということ。この気付きから、それぞれが小さなアクションを重ねつつ、周りの人と一緒に生きて行って欲しいと願っています。 (いし アトリエコーナスにて)

お世話になった皆さん、ありがとうございました!