ラーンネット通信

「せかいのぼうけん」チャンバラ・ボウリング・おばけやしき  ~やりきった、楽しんだ、のびフェス!~(低学年クラス)

開校27年「出る杭を伸ばす!」探究的な学びで子どもの成長をサポートする神戸市のオルタナティブスクール、ラーンネット・グローバルスクール恒例の「のびのびフェスティバル」を2023年10月21日、22日に六甲山のびのびロッジで開催しました。
「のびのびフェスティバル」通称「のびフェス」はラーンネットらしさがいっぱいの文化祭です。フルスクール、ラーンネット・エッジの生徒たちは模擬店を出します。保護者も有志の方が様々なブースで盛り上げてくださいます。
バンビーナの子ども達は参加者として、保護者の方といっしょにのびフェスを楽しみます。今年開校したばかりのラーンネット・あーるの子ども達も21日には参加者として六甲山のびのびロッジへ。22日にはあーるだけののびフェスを神戸市灘区五毛通の拠点で開催!

2学期のメインイベント「のびフェス」。
2学期に入り、「のびフェスで何する?」とぼうけんのもり(低学年クラス)での話し合いをスタートしました。最初は去年と同じ3つも含め、やりたいとアイディアが出たのが10個以上ありました。
低学年は無料で楽しんでもらえるお店を出します。部屋やメンバーを考えると、多くても3つにしぼる必要があります。どのお店を出したいか2年生が司会をして話し合っていきました。難航するかと思えましたが、何回か話し合い、自分がやりたいことを考えていくうちに、「チャンバラ」「ボウリング」「おばけやしき」に決定しました。「チャンバラ」担当は8人、「ボウリング」4人、「おばけやしき」は3人。人数の偏りがありましたが、「おばけやしき」のおばけ作りなどはクラスみんなで手伝うことにして、グループに分かれて準備を始めました。お店の名前は「せかいのぼうけん」に満場一致で決定!


「チャンバラ」はどうやったらお客さんに楽しんでもらえるのか?私はわからないまま、子どもたちはとりあえず「刀を作る!」「防具も作りたい」「盾も」と段ボールを部屋に運び込み、8人の子どもたちが自分の作りたいものを作っていきました。
ヘルメットをかぶることにしても、あまり硬すぎない刀がいいのでは?と提案して、段ボールで作ってみると、すぐにへにゃへにゃとなってしまいます。芯に割りばしを入れようと考える子がいて、段ボールで包み、見た目にもこだわり、布で巻く工夫もしていきました。刀が出来上がるとすぐに叩き合いのチャンバラが始まってしまいます。
それでも、お客さんに使ってもらえるものを作ろうと頑張って制作し、ルールも考えました。ルールは「頭を2回たたくと勝ち」リハーサルをして大人が有利ではないのか?との意見も出たものの、「それでいいねん」と子どもたち。長い風船の刀も準備して、当日を迎えました。お店番を決めて、説明する係、たたかう係と分担し、回を重ねるごとに、説明の仕方が上手になっていました。たたかう係がいない時は、「じゃあ2人でたたかってください」と臨機応変に対応。激しい戦い、やさしい戦い、色んな戦いの場が見れて、お客さんもお店番のみんなも楽しんでいる姿がとてもよかったです。私の想像を超えて、チャンバラがお店になる!という子どもたちの発想が面白かった。子どもたちの感想は「刀を工夫して作るのが楽しかった」「お店屋さんが楽しかった」「いろんな人たちと戦うのが楽しかった」「頭をたたくのを見るのが楽しかった」とのことでした


「ボウリング」は、ピンを何にする?牛乳パックだと倒れにくいから、ペットボトルを集めよう。水はどのくらい入れたらいいかな?ボールは軽いものだと当たりにくいから、外用のバスケットボールを使ってみよう。色々な試行錯誤をして、早々にルールが決まっていました。4人が一生懸命取り組んだのは、メダル作り。アート部屋からCDを見つけて、絵を描いたり、紐を通したり、せっせとメダル作りに励んでいました。50個以上メダルが完成し、当日になりました。2人か3人で店番をしようと相談していたものの、店番の人がいない…ということもありましたが、混み合うこともなく、少しずつお客さんが来てくれたので、1人でも対応していました。お客さんもメダルがもらえると、とっても嬉しそう!それを渡す店番の子どもたちも嬉しそう!和気あいあいとボウリングを楽しむ場になっていました。子どもたちの感想は「メダル作りが楽しかった」「ペットボトルに水を入れるのが楽しかった」「お客さん結構来てた、ストライクが一人出た!」でした。

 


「おばけやしき」は唯一去年もあったけど、今年はさらに怖いものにしたいと、3人で担当。アイディアはたくさんあるものの、人数が少ないので、なかなか進まないーとジレンマがありました。それでも部屋がうす暗くなり、おばけグッズが出てきたりすると他の子も興味津々!「おばけはお客さんに見えないように隠れて!」「こうやったらもっと怖くなるよ!」とアドバイスを出してくれたり、「当日手伝ってくれる人!」との誘いにつられて、交代で手伝いに行っていました。部屋も真っ暗になり、最後のアイディアも設置。アートの時間にみんなが作ったおばけや目玉も飾りつけし、当日を迎えると、、、

なんと土曜日はおばけやしき担当の子が全員休みという大ハプニング!!

来ている子たちと相談すると、「せっかくだからやろうよ!」と数人が手をあげてくれ、急遽ナビもおばけの仲間入りして、おばけやしきを開店しました。「去年よりかなり怖かった」と言ってる人もいたほど、楽しんでもらえたようでした。1組ずつ入るので、お客さんの反応によってセリフが違ったり、怖がらせ方が違ったようです。
「大変だった」「お面が暑くずっとしゃべらないといけなかった」「失敗が多かった」との反省コメントもありましたが、「おばけ役もおもしろいと思った」「もっと怖くしたかった」「行けなくてくやしかった」と前向きな感想もありました。おばけやしきの子のみならず、低学年クラスは約半数がお休みだったので、準備だけで当日参加できなかった子も多かったのですが、「来年こそは参加したい」と思う気持ちが嬉しいなと思いました。準備を通して、クラスで作り上げていく楽しさも責任も感じてくれたと思います。また来年楽しもうね♪

(まっきー)