ラーンネット通信

「浮世絵入門」摺り体験!(中学年&高学年)

開校27年「出る杭を伸ばす!」探究的な学びで子どもの成長をサポートする神戸市のオルタナティブスクール、ラーンネット・グローバルスクール。今回の通信は、小学生対象の「フルスクール」のベーシック・カリキュラムの一つアートの時間についてお伝えします。
11月、中学年・高学年のアートの時間に神戸市立博物館の方に出前授業をしていただきました。
年度初めの先着電話申込で申し込めなかったり、コロナ禍だったりで何年か越しにやっと浮世絵摺り体験ができました

まずは江戸時代の浮世絵知識を得るところから。
いろんな種類の浮世絵を鑑賞し、絵師・彫り師・摺師と分業であることや大量に摺る事で誰もが買いやすい値段であったことを知りました。

今回、講師の方が摺る実演をしてくださった葛飾北斎 『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は、日本では富士山中心のタイトルのところ、海外では『the great wave』と波中心のタイトルであることに驚きました。
3種類の木版を見せていただき、木版に向いた木の種類があることや作り方をわかりやすく教えてくださいました。

いよいよ浮世絵の摺り体験。
2種類の浮世絵をそれぞれ2版で摺ります。
みんな初めて見るお道具なので、手順を真剣に聞き、丁寧に丁寧に扱っていました。
木版の摺る部分にインクを塗り、丸いブラシで色を広げなじませ、和紙を置き、バレンでこすります。
ちゃんと摺れているのかとおそるおそる版から外し、摺れた物を見て歓声が!
そしてもう一版を別の色で摺ると、再び歓声!!
猫と鯉の二種類が摺れて、どの子も嬉しそうに、大事に握っていました。

浮世絵の模写体験では15種類ある図柄の中から、描きたいものを選びました。
細かい描写が難しそうでしたが、よくよく観察していて、みんなが黙々としっかり描いていて感心しました。
また、博物館から江戸時代の実物の浮世絵4点を持ってきてくださいました。
中には20種類以上の色を使っていて、いったい何版あるのだろうと想像したり、よく見ると凸凹の摺った跡がわかったり、長文の小さな文字の版は反転して彫ったのだろうと、時代を越えて江戸時代の職人さんの手仕事を感じられて感激しました。
博物館の方は、みんなが周りを汚さずに道具を丁寧に使って摺っていた事、しっかり観察した模写が素晴らしかった事、浮世絵にとても興味を持った事に驚いていらっしゃいました。
念願の浮世絵摺り体験、とても豊かな時間だったね!

(カワサッキー)